Sunday, September 27, 2009

ゴッホの手紙

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ
(フィンセント・ファン・ゴッホ)が
書いた手紙いろいろ

(←クリックで拡大できます)

絵がいっぱい。
手紙も芸術的なゴッホ。

よく読んでみると、オランダ語の手紙だけでなく、フランス語で書かれたものもある。

アムステルダムのゴッホ美術館で
ゴッホの手紙展が10/9から開催。


    新しいオランダ語授業が始まって1か月。新しい先生は教科書以外の別課題の練習量がものすごく多く、毎回難しい聞き取りや会話練習に加えて、授業中にオランダ語の手紙やメールを細かい内容指定でしっかり書かせる。
宿題で家に帰ってから書くのと違って、短時間集中でオランダ語文を書いたり話したりするのですごーく疲れて、3時間のクラスが終わると毎回ぐったり…。でも授業中の練習量が多いので、家では全く何もしたくない自分に向いている。

予習や復習が必要で、家で長時間まじめに頑張り続けた人だけができるという語学勉強法は日本風なのかもしれない。オランダ語話者の外国語運用能力が高いのは、母語と言語的に近いとか移民や外国人が多いとかの社会・文化的要因だけでなく、高度な発信能力育成を重視した教授法のおかげでもある?と思った。

ベルギーでは、ブリュッセルのフランス語系学校はオランダ語、オランダ語系学校はフランス語が8歳から必修で、南部(仏語圏)は英語・オランダ語・ドイツ語からの選択で10歳から、北部(蘭語圏)はフランス語を10歳から、ドイツ語圏は欧州で一番早い3歳からフランス語を学んでいる。
特にオランダ語母語の人は英語もフランス語もよくできる人が多い。

日本の小学校英語では、遊びやゲームや簡単会話だけで外国語に親しむ/楽しむとかを重視して、費用と時間が無駄に多く使われるわりに効果が少ない場合が多い。
練習がしっかりできて身に付く内容で、レベルも中学校の内容程度は全部前倒しすればいいと思う。 優秀な先生が足りないけど…。

Sudelbuch von TENGU: 画家と詩人

10 comments:

Unknown said...

日本の外国語教育は、例えばご紹介のベルギーのそれとは比較不可能ですね。
言語環境が違う。- 受講者の質が違う。― 先生の質が違う。... まこと民主日本的です。

よしちこ said...

TENGUさま、おっしゃる通りです。日本で欧米式はできないし、比較してどちらがいいとか言うのも不可能です。

日本でビジネス英会話のクラスを担当する英語母語話者が、「彼ら(生徒)は大人でビジネスマンなのに会話がはずまなくてつまらない、何も話さないし、これでは上達しない」と不満を言っていました。こういう人たちは、日本の英語教育が悪いとか教科書が悪いとか日本批判も多いです。(確かに、学校はクラス人数が多くレベル分けもしないし、教科書や試験内容の問題もあるけれど)日本人や日本社会を理解していれば、不満を言うより教授法を工夫したりするはず。欧米式をそのまま持ってきてもだめですね。
返事さえしない無反応の生徒たちに怒ってどなりつけ、「私にはこんな生徒たちは無理だ」と言ってきたオーストラリア人もいました。「教え方が悪いだけだから日本人生徒のせいにしないで」と、言い方を変えて伝えましたが、結局文句ばかりで辞めました。
工夫して効果をあげている優秀な先生もいるけれど、ただ母語話者というだけの人も多くいて、残念です。

Unknown said...
This comment has been removed by the author.
よしちこ said...

TENGUさま、コメント有難うございます。
ドイツ語とオランダ語は非常に似ていますね。

ところで、オランダ語にはbriefenという単語があって、「知らせる」という意味の動詞です。「手紙」briefの複数形は、複数形のenをつけて、brievenになります。(発音記号は/v/[v]で、濁音です。カタカナにしてみると、軽めの「ヴ」で「ブリーヴェン」)

複数形になると最後の文字が変化するルールです。f →v  s →z
de brief(手紙)→ de brieven
het huis(家)→ de huizen

非公開 said...

ゴッホは弟や友人の画家に手紙をたくさんかいたそうですね。私はゴッホが自殺する前に住んでいた家を見学したことがあります。あんまり小さく何もない部屋で切ないくらいでした。
http://megblogaveclesenfantsparis721.blogspot.com/search?q=%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%9B

よしちこ said...

megさま、コメント有難うございます!
ポーランドでショパンの住んでいた家に行ったことはありますが、フランスでゴッホのことは全く考えたことがなかったです。(ゴッホといえばオランダというイメージばかりで。)

ミッフィー said...

よしちこさま、お久しぶりです。少し前にベルギーの「離婚問題」で書き込みさせていただいたミッフィーです。
私も9月からオランダ語の新学期が始まりました。6月までの先生がのーんびり、うっかりタイプ(当然授業の密度も薄い)だったのに比べ、今学期の先生は頻繁に小テストやディクテを行い、ラジオを聞いて要約を書かせるといったスパルタ教育タイプです。これで力がつくと喜んだ反面、いつも良い点が取れない、授業は板書を取るのがやっとといったところでくじけそうにもなっています。
ブラッセルだとフランス語が話せる人(主にアフリカから来た人々?)が多いのではないかと推察しますが、今の私のクラスは東欧諸国から来た人が多く、その他スウェーデン、チュニジア、イラン、イラク、アフリカ諸国から来た人たちもとーっても良く出来る!のです。彼らにとっては、聞き取りなど日本人より楽なのでしょうか・・・。なかなかつらいですが、なんとか頑張らねばと自分を励ましています。

よしちこ said...

ミッフィーさま、コメント嬉しいです。
有難うございます!

そうですよね、日本人にとってオランダ語はつらいですよね。特に発音が難しすぎて、聞き取りが大変です。私のところの先生は板書もなく、全てプリントですよ。板書の時間は全て練習に当てるという方針で、毎回かなりの会話や作文で、すごいです。

ミッフィー said...

私はこれまで3人の先生に習いましたが、毎回先生のスペリングを解読するのに苦労しています。なので、よしちこさんの今回の先生のようにプリントが用意されていると授業がずっと効率的になるように思います。書いて考えていると先生の話していることが耳に入らなくなり、日本人的な読み・書き中心の学習にますます偏ってしまっているように思います。周りの生徒が先生からの問いかけに答えているとあせりますし。
聞く話すが苦手なのは日本人(とアジア系?)の特徴らしく、他の生徒は話すよりも書くのが苦手だからか、私の今の先生は「書く」練習に最も重点を置いているように思われます。

よしちこ said...

ミッフィーさま、コメント嬉しいです。有難うございます。

私も前の先生の時は、字が読みにくくて、板書を移すのに時間がかかって練習時間がなかったです。今回の先生は全てプリント配布で全くノートには書かず、会話と作文の練習。普段オランダ語とは無縁の暮らしなのでこの方法は勉強になるけれど、板書を写すより自力で作文する方がずっと疲れるので毎回かなり大変です。(>_<)