Wednesday, April 30, 2008

パリとブリュッセルの違い

ベルギーとフランスは大阪と東京のような関係だと思っていた。たいして変わりはないだろうと考えていたけれども、住んでみると、かなり違っていた。例えば・・・

◎ブリュッセルには、パリと違って、おいしいパン屋さんがあまりない。スーパーの中でパンを焼いているくらいだし、パンの代わりにフリットを食べることが多いからかもしれない。それに、ワッフル屋さんが多い。
新居探しはジュルダン広場近くにまでおよび、「メゾン・アントワーヌ」(Maison Antoine)でまたフリットを食べた。観光センターに売られているガイドには、ブリュッセルで一番おいしいと写真付きで書かれている。食べ過ぎると健康に悪そうだし、太りそう。

◎ベルギー人は時間に正確だ。
新居探しで、何人もの大家や不動産会社の人達と待ち合わせをした。フランス時間に慣れていると、時間より早めに来ていたり、時間を守って来るベルギー人に驚く。フランス人なら時間に遅れるのが当たり前だったから。

◎ベルギーは多言語社会だ。
仏語重視のフランスなら、外国人でもフランス語を話すべきだと考えられているし、書類も電話もフランス語だった。ベルギーでは、毎回「英語?仏語?」と聞かれたり、オランダ語が母語のフラマン系の人に仏語で話すと英語で返されたり、仏・蘭語併用都市のブリュッセル空港では全ての広告が英語で書かれていたりと、いろいろと興味深い。

◎ベルギーではワインよりビールが好んで飲まれている。レストランやバーで、みんなビールを飲んでいる。しかも種類が多いし、グラスもビールの種類に合わせて様々だ。
◎パリよりブリュッセルの方が物価が高く感じる(家賃を別にすると、スーパーや店の品物の値段がパリより高いと思う)。農業大国フランスでは肉・チーズ・野菜が新鮮で安かった。
家探しで会った感じの良いベルギー人のおばあさんは「私たちにはベトナム人も中国人も日本人も同じように見えるわ」と言っていた。「私にはフランス人もベルギー人も同じに見える」と返して談笑した。
同じように見えても実際は違うことが多い。みんな違っているから楽しいのだ。

Tuesday, April 22, 2008

ブリュッセルの新居探し

ブリュッセルの新居がまだ決まっていない。 (;_;)

決定して契約書を交わす直前に、他の人に取られたり、入居を決めた後で、工事ミスで水道が通せないことが分かったり、場所も写真もいいので期待して見に行ったら、狭すぎたり・・・。

新聞・雑誌・ネットで探したり、道を歩きまわって「空き部屋」の看板を探したり、不動産屋さんに行って紹介してもらったり・・・と、あらゆる方法を試す日々なので、毎日大変疲れる。

探しているエリアに19世紀末~20世紀初頭に建てられたアールヌーボー建築の集まる場所があった。 右上の写真は1903年に建てられた画家サンシール邸(Maison Saint-Syr)。 オルタの弟子ギュスターヴ・ストローヴェン作。











古い家に入ってみると、中が縦長で狭い階段が続くものが多い。たいてい屋根裏部屋があり、天井が高く、扉が重くて大きい。 貸し物件になっている部屋は、内装が新しくなっている。 この地区はEU本部があるヨーロッパ地区なので、古い家も開発が進んでいるのかもしれない。

Monday, April 7, 2008

多ビール主義

ビールの国ベルギーに引っ越してきてから、初めてベルギービールを味わった。

左から、さくらんぼの絵に誘われて買ったベルビュ・クリーク(Belle Vue Kriek)、アビイビール(修道院ビール)のレフ・ブリュン(Leffe Brune)、そして、オランダ語で「悪魔」の意味のデュヴェル(Duvel)。

クリークはシンプルなさくらんぼ風味の甘口。チェリー・ジュースのようなビールだ。レフはちょっぴり甘めで重く、濃い味。英国のギネスに似ている。デュヴェルは泡立ちが多く、アルコール度数が高めだが、口当たりが軽く、辛口だ。

ワインのように温度やグラスも重要な要素らしく、スーパーには専用グラス付きのビールも売られている。つい買ってしまいそうになるけれど、ビール毎にグラスが違うので全部揃えるとなると大変だ。

人口わずか約1000万人のベルギーには1500以上の銘柄の地ビールがあるという。オランダ語、フランス語、ドイツ語が公用語のベルギーは多言語・文化の国だ。ビールに関しては「多ビール主義」というべきか。