Friday, December 26, 2008

うずらの丸焼き

鶉(うずら)を焼いてみた。うさぎとにわとりの間のような味。
焼き時間約40分(小さめのトマトは15分)
「うずらのファルシ・トマト丸焼き添え アルマニャックソースとともに」(Cailles farcie aux raisins avec des tomates rôtis à la sauce Armagnac)

手軽でおいしいチェコのスパークリング・ワインを購入。伝統的シャンパーニュ製法をフランス以外で初めて取り入れたのはチェコだったそうで、前から気になっていた一本。チェコ大統領府御用達ワイナリーのボヘミア・ゼクト社の「ボヘミア プレステージ ブリュット」(Bohemia Prestige brut) 。 天皇皇后両陛下の歓迎晩餐会(2002年7月)で出されたそうな(本当かな?)。 葡萄品種:ピノ・グリジオ、ラインリースリング、レムバーガー

モエ・エ・シャンドン 
ブリュット・アンペリアル」 →
(Moët & Chandon Brut Impérial)

超有名&定番シャンパーニュ。
日本では5~6000円くらいだったと思うけど、ブリュッセルのスーパーで31ユーロで売られていた。ユーロ高だと日本と変わらない価格。以前にコニャック「レミーマルタン」をパリで買って帰ったら、日本の方が安く売られていたこともあった。やっぱりヨーロッパの物価(&税金)は日本より高いことが多い(特にブリュッセル!)?

Wednesday, December 24, 2008

オランダでコーヒーを飲む

ベルギーに近いオランダにある、「コーヒーショップ」に行った。

入り口には18歳未満お断り、5g以上購入禁止の表示がある。
店内に入ると、甘いような不思議な香りがして、奥には販売用の窓口と料金表。 緑茶を大きくした葉っぱのようなものを巻きまきするお兄さんがいる。
オランダには大麻(マリファナやハシシュ)などのソフトドラッグを販売する「コーヒーショップ」が多数存在する。かつてオランダ人の友人宅に泊まった時も、気軽に買ってきてくれた。でも、店内に入ったのは今回初めて。(許可を得て撮影)
「コーヒーがないコーヒーショップ」と聞いていたけれど、ちゃんとコーヒーメーカーもコーヒーもあって、コーヒーも飲めた!スタッフのお兄さんたちも親切で、雰囲気や居心地も意外によかった。
これはコーヒーショップではない普通のカフェで食べたボリュームありすぎの一品。鶏はハーフサイズでしかも大きい。ポテトも極太サイズでかなりの山盛り。

街のあちこちにある自動販売機では、熱々のクリームコロッケやソーセージなど揚げ物系のスナックが手軽に買える。 チーズパイもおいしかった。
太りそうなものばかり食べ過ぎてしまった・・・。
ちなみに、オランダ人に"Vincent van Gogh"を発音してもらうと、やはり「ヴィンセント・ヴァン・・・」だった。以前の「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」でも大丈夫。

Thursday, December 18, 2008

指導教官のおうち

論文の序章と第1章の研究指導を受けるため、指導教官のご自宅に初めてお邪魔した。大学(ルーヴァン・ラ・ヌーヴ)は電車で40分~1時間かかるけれど、先生のお宅はメトロで一本のブリュッセル郊外。

これまでずーっと進んでいなかったので、しばらく面談も申し込めず、9月4日に図書館でばったりお目にかかって以来。
このままでは存在を忘れられそうだし、論文の完成を待つと遅くなるので、とりあえずこれまで書いた部分を見てもらった。
このレベルでは博士号は無理ね」とか、「私にはもう指導できないわ」・・・・などと言われる可能性も十分にあり、論文のフランス語のレベルも心配だった。
煎茶とチョコレートを持って行ったので、初めはお茶の話。 論文については、フランス語を含め、全体的な構成も良くできていていると言われた。思いがけずかなり肯定的で、ほっとした。でも、まだ初めの部分だけだから励ましの意味があるのかもしれない・・・。その後、内容についてや今後どうすべきかなどアドバイスを頂く。

まだまだ先はず~~っと長そうだけど、とりあえず今年は挫折しないで済んだ。
家に帰っておいしいワインで乾杯した。

Monday, December 15, 2008

論文公開口頭試問

ベルギー仏語圏のルーヴァン・カトリック大学で 博士号を取るまでに4つの関門がある。(日本語は適当)
1.l'admission
(登録許可)
2.la confirmation
(論文提出資格審査)
3.la défense privée
(口頭試問)
4.la soutenance (défense) publique
(公開口頭試問)

*普通、1の前に仮登録の許可を得てから登録許可願いを出すことが多い。

今日は、初めて博士論文最終の関門、公開口頭試問を見に行った。14時30分から3時間。 観客は40名程はいる(多い!)。

博士のガウンを纏った審査委員5名と司会の先生が入ってくると、室内は緊張感に包まれた。初めに20分論文発表の後、長~~い質疑応答。審査員が10~15分くらい話し、指摘をしたり所見を加えたりで、何が質問なのか分かりにくい。長い話の中に6つ質問を入れた審査員もいて、隣の仏語母語ベルギー人のおじさん(発表者の親戚関係)も時々質問内容がよく分からなかったと言っていた。教授の使う単語に難解なものが多いらしい。聞いているだけでも疲れ、とにかく大変そう・・・。

内容は、ブリュッセルの学校教育現場でのモロッコ系移民の社会言語学的分析。ブリュッセルは、オランダ語とフランス語の共同体それぞれ2種類の教育システムがあり、制度的なバイリンガル教育は法律で禁じられている。論文は、仏語系と蘭語系それぞれの学校での参与的観察に基づいた研究だ。
帰りにおじさんが、「あなたも3年後にはあそこで発表だね」と励まし(脅し?)のことばをかけてくれた。想像できないほど怖すぎる。

Une ethnographie sociolinguistique de deux classes multiculturelles à Bruxelles (Promoteurs : Prs L. Beheydt, M.Francard) Thèse doctorale en philosophie et lettres (langues et lettres) Présenté par : Karolien Declercq

Sunday, December 14, 2008

春巻き風カネロニとレンズ豆のスープ

カネロニを作ったけど、ちょっと春巻き風。

玉葱、にんじん、トマト、挽肉を炒めて中に詰め、チーズ少々を載せて焼く。さらにトマトソースをかけてさっぱり仕上げ。

初めてオレンジ色のレンズ豆を買ってみたので、スープに(右下)。  レンズ豆(洗っただけ)、キャベツ、玉葱、ブロッコリーを適当に切って、水、ブイヨンを入れて圧力鍋にかけただけ。簡単すぎるけど、豆の味がしてかなりおいしい!! ショート・パスタの代わりにレンズ豆をスープに入れると健康によさそうだし、これだけで食事になる。

またお手軽周辺ワイン。ボルドー右岸のサンテミリオンのすぐ右隣にあるコート・ドゥ・カスティヨン(Côte de Castillon)の、シャトー・カントグリーヴ(Château Cantegrive)の2003年。少し渋めで、ちょっと酸味がある。
ちなみに左岸のグラーヴ地区には、よく似た名前のシャトー・ドゥ・シャントグリーヴ(Château de Chantegrive)がある。

Saturday, December 13, 2008

にわとりさんたち

パリから
にわとりさんたちと
チョコレートが
届いた。

エッフェル塔の近くにかわいいにわとりさんたちが3羽いる。 仲良しフランス人のP氏からいつもかわいいカードやおいしいチョコレートが贈られる。
1800年から続くドゥボーブ・エ・ガレ(Debauve et Gallais)のノエルのチョコレート。 パリ第五大学のあるサンペール通りにお店があって、大学に行く度にいつかわいい建物だなぁ・・・と見ていた。パリに住んでいる間は一度も食べず、日本やベルギーでパリのチョコレートを懐かしくおいしく頂く。

今年からリボンの縁に針金が入って、形状記憶になっていた。つい、まきまき、くりくり・・・

Friday, December 12, 2008

となかいさんたち

12月に入ると、さすがに街中もクリスマス風になっている様子。

でも、パリや東京に比べるとかなり地味な気がする。


レストランの前(ブリュッセル)。→

本棚もあって、おうちに来たサンタさんたちの雰囲気が出ている。
となかいさんたちがかわいい。

←ブリュッセルのクリスマス市。
他に何もないからか、人がいっぱ~い。

食べ物やさんが少ないので、ドイツ風サンドイッチやさんに人が集まっていた。




グラン・プラスに小屋が登場していた。→
ここも人がいっぱ~~い。
隣に本物のひつじさんたちがいてかわいい。

Wednesday, December 10, 2008

周辺のワインたち

暗くて寒い冬のヨーロッパでは
ワインがすすむ。

おいしいワインはいろいろあるけれど、お気に入りは仏ボルドーのサンテミリオンと
コート・デュ・ローヌのエルミタージュ。
毎日たくさん飲むためにはおいしくてお手軽なワインが多い周辺地区のワインが活躍する。最近おいしかった周辺のワインたち。

エルミタージュ周辺を取り囲む地区、クローズ・エルミタージュ(2006年)↑
(Crozes-Hermitage, Les Vins de Vienne) シラー100%で、南フランスらしく果実味が濃い。スパイシーな味が少ししてあまり重くないので魚にもよく合う。かなりおいしくてたくさん飲んだ。

サン・テミリオンの衛星地区にあるピュイスガン・サン・テミリオン(Puisseguin Saint-Emilion) Chateau Guibeau 2005年。→
さすが2005年?とってもおいしかった。価格10.9ユーロだけどそれ以上に贅沢な味わいで、素晴らしい一本!
サン・テミリオンとエルミタージュの周りのワインたちはお買い得感が高い!

Sunday, December 7, 2008

ヴィンセント・ヴァン・ホォーホ?

まだ続いていたオランダ語カタカナ表記議論(第4回)

「なぜオランダ語の[v]を日本では「フ」と表記するのか」という疑問に対して、資料を紹介して頂いた。

「オランダ語のvは、英語のvとfの中間で発音される音であり、英語話者にはなかなか難しい。しかし、南北境界河川以北では、語頭のvはだいたい無声化し、fと発音されるといってよい。英語話者は、オランダ語の語頭のvは英語のvよりはfのように発音するほうがいい。母音間の場合、慎重に発音する場合か、または、南北境界河川の南部ではvは有声音である。(『オランダ語誌』B.C.ドナルドソン、現代書館)」

この件に関して、またドイツ語の先生から次のような内容で丁寧なご教示を頂く。
同一言語でも、いろいろ地方差があるのが普通で、学的に問題とすべきは、標準語がどうか、ということ。
実用の問題は別次元で、発音記号は一つの約束事なので、曖昧音を表記する機能を持っていない。
'V' に関しては、英独仏共、その発音は〈オランダ語では[ヴ]〉と規定。それにブレがある、―地方や綴字の関係で―、ということがあるにしても、表記がブレる訳にはゆかない。

'Gogh' の読み方: 原語風であれば 、まず[ホッホ]。でも、これもいい加減なカタカナで この発音記号[x]の音は、日本語にはない。あえて書くなら[ホォーホ] と中を少し撥ねて半長音にした方がいいかも、と教えて頂く。いずれにせよ、「フィンセント・ファン・ゴッホ」はおかしいということで意見が一致。

現在西欧語が使用している Alphabet は、本来、ラテン語では、後に子音が来るときは'U'、母音が来るときは'V'と、使い分けているそうで、もとは'U'一字だった。例えば 'univers' (ウニヴェルス)など。
だから、現在オランダ語の 'Vl-' という綴りは、この決まりから外れることになる。
英独仏には、この種の綴りは存在しないそうで、理由は以下の通り。

「元来のゲルマン語は 'V=F' でした。前に申したとおり、現在もドイツ語の'V’は[f] 音です。ただし、外来語を除きます。外来語は[v]です。
試みに、 ドイツ語の'Flamme'(炎)を引いてみると、ラテン語では'flamma' ですが、中世ドイツ語では綴りが 'vlamme'となっています。
ところがゲルマン語では、中世初期から〈子音推移〉が起こって、語頭の'V'はすべて'F' に変換されます。この音韻変化は南部で強く、北部では顕著ではありません。どうも、北のオランダ地域では影響なしに過ごしたようです。私はかつて必要があってオランダ語を勉強したとき、この言葉はなんと古めかしい言葉だな、と思ったことがあります。いま、その思いを新たにしているところですが、一方、英独仏等、近代西欧語には別個の音韻法則が発達し、その影響も受けて、オランダ語は、中世と現在の中間でふらふらしている感じです。この感じは、事実に反映しているように思われます。」

なるほど!とても興味深いお話で、結局はオランダ語のカタカナ表記は、ドイツ語の影響を受けていることが分かる。  さらに興味深いお話→「ゴッホはどうなる?」

Tuesday, December 2, 2008

ベルギーの博士課程

間違って「大学院日記」を削除してしまった。 ・・・これは、大学院挫折の兆候かもしれない。挫折しないように日記にしようと書き始めたのに、そもそもほぼ毎日挫折しかけているので、全然日記に書けなかった。 (;_;)

これまでのベルギー大学院日記
2007年7月10日: ベルギー・フランス語圏の、ルーヴァンカトリック大学
             ブリュッセル自由大学から受け入れ許可をもらう。
2008年3月23日夜: ブリュッセル到着
3月24日(月): ルーヴァンカトリック大学にて、博士課程仮登録。VALIBEL
EDT Didactique(フランス語教授法)
6月2日: 教授会で博士課程登録が許可される。
       Ecole doctorale(言語・文学)に登録。

以来・・・ ほとんど進んでいないような遅さで論文執筆&単位取得中。
ベルギーでは大学180単位、修士課程120単位、博士課程ではさらに180単位必要。多すぎてなんかおかしい!ちなみに日本の修士課程では38単位取った(教員専修免許状のための授業や日本語研究科の単位も取っていたので普通より多い)。ただし日本と違って、論文と研究発表も単位に認定される。

ベルギー・仏語圏の博士課程では、180単位のうち60単位分の研究養成証明書(Certificat de formation à la recherche)取得が必要で、フランス語圏の大学共同の分野別の博士コースEcole doctoraleにも同時に所属する仕組み。

毎年、指導教官と他の教授たちで構成される博士論文指導委員会の審査と面談があり、合格できないと次年度の登録ができない。今年度(6月)は、仮登録許可から1年以内に合格する必要のある本登録の審査があり、すでにこの時点から何度も挫折しそうだった。          ・・・つづく

Monday, December 1, 2008

子どもが生まれる植物

下に伸びた茎のところをよく見ると・・ かわいいこどもが生まれている。