Saturday, August 25, 2007

まぼろしの万年筆

小包がアメリカから届いた。パイロットが米国で「ナミキ」のブランドで販売している万年筆の「ファルコン」だ。パイロットが全国万年筆専門店会と共同開発し、日本では「エラボー」の名で最近まで店頭に並んでいたという。

パイロットでは今は売ってないので、国内のネット販売やオークションなどでなんとか手に入れようと試みたが失敗(軒並み「完売」だった)。「ファルコン」として海外では販売されていることを知り、英語ヤフーで検索をかけ、見た中では一番安いサイトで注文した。値段は郵送料込みで約150ドル。

外箱と厳重な包装をびりびり破くと、ナミキのブランド名がはいったしっかりした箱の中に、サイトでおなじみのエラボーの姿が。早速、ブルーのカートリッジインクを入れて書いてみると、「筆のよう」と形容される柔らか目の書き味。インクがあふれるように流れるわけではないものの、いぶし銀のような上品さを備えている。さすが元・国産、日本らしさはかすんでいない。

Friday, August 24, 2007

ジョン・レノンを殺した男

1980年12月8日
ジョン・レノンはなぜ、どんな人物に殺されたのか。
犯人と事件の真相に迫る衝撃作『チャプター27』の完成披露試写を観に行った。殺害犯のマーク・デイヴッド・チャップマンがジョン・レノンの音楽やサリンジャーの著作『ライ麦畑でつかまえて』の影響を受けて殺害に至ったという経緯はよく描かれていた。原案は「刑務所で200時間に及ぶインタビューをした」のだから、『ライ麦畑~』のホールデンになりきっていたチャップマンの心理や行動に忠実だ。

でも事件の真相はそれほど衝撃的なのだろうか?精神的不安定なチャップマンがホールデンとの類似点を自分で作ったり、たまたまの偶然の一致を勝手に「解釈」したりしながらジョン・レノン殺害に至るまでは、「衝撃的」というよりむしろ「あの事件の真相はやっぱりこんな感じだったんだ」と予想通りで普通だった。チャップマンにとっては殺害までのマンハッタンでの3日間が重要なのだろうけど、映画としては驚きの過去が複雑に組み合わさって3日間が語られる感動作でないので、シンプルで物足りなさを感じた。

Thursday, August 23, 2007

チーズチャパティ

朝ごはんにインドのパン「チャパティ」を焼いた。ピザ用チーズがあったのでチーズを入れて2枚重ねに。素朴な感じで健康によさそうだしパリッとしたところともちっとしたところができて、おいしかった。

材料:(2枚分)全粒粉100g、塩少々、水60ml+(固さ調整に適当に追加)
作り方: ① 粉・塩・水を混ぜ、こねる。② 4等分にして丸め、麺棒で丸く薄く伸ばす。③ 2枚にチーズをのせ、残りの2枚をそれぞれに重ね合わせ、周りをくっつけて一枚にする。④ フライパンで両面を焼く。

Monday, August 20, 2007

ブルーベリークリームチーズクッキー

今日もまた猛暑なのに、クッキーを焼いてしまった。いつもは高めのクリームチーズがお安く手に入ったのでうちにあるものを適当に配合して、食べたことも見たこともないけれどブルーベリークリームチーズクッキーにしてみた。
ブルーベリーとクリームチーズの組み合わせはやっぱりいける。3回もオーブンで焼いているとサウナ風台所になったので、ついでになすびも5本焼きナスにした。室内の気温は40度近くに達していたと思う。\(^o^)/ ゴーダやチェダーチーズのすりおろしを加えたり、砂糖を減らして塩と強力粉を増やしたりすればワインのおつまみにいいもしれない。

材料:クリームチーズ150g、バター95g、薄力粉180g、強力粉20g、砂糖50g、塩少々、ドライブルーベリー10g
作り方:①クリームチーズとバターを練り混ぜる ②砂糖を入れてすり混ぜる ③粉と塩を入れてまとめて、半分の生地にブルーベリーを入れてみる(仕上がりが心配なので2種類作った)。④抜き型で抜いて、180度で15分~20分焼く。

Wednesday, August 15, 2007

ピザ

35度以上の猛暑が続き、各地では40度以上を記録したり熱中病で死者が出たりしている。それなのに、夕食にピザを焼いてしまった。
トッピングは日曜日に行ったイタリア料理店で食べたピザを再現して、石釜ではなくフライパンで焼いた。すぐに台所中が超暑くなり、とても大変なことに。こんなに暑い日にサウナのような台所で手作りピザを焼いたのは日本全国でうちだけだと思った。(>_<)

材料:(生地)強力粉100g、薄力粉150g、オリーブオイル小さじ2 、塩小さじ1/2 、ドライイースト小さじ1弱、ぬるま湯3/4カップ、(具)チーズ、ブロッコリー、かつおフレーク、黒胡椒、マヨネーズ
作り方:①生地を混ぜて捏ねる。②発酵させる。③生地をガス抜きして丸く伸ばし、具をのせてフライパンで焼く。(中火3分+弱火8分)

Friday, August 3, 2007

ストロンボリ

イングリッド・バーグマン主演のロベルト・ロッセリーニ監督作品第一弾。

第二次大戦直後、イタリアの収容所で避難民カリンはアルゼンチン行きを拒まれ、収容所「脱出」のため、シチリア島近くの火山島・ストロンボリ出身の男性と結婚する。
だが、華やかなぜいたく暮らしを望む彼女は質素で閉鎖的な島の漁村生活にすぐさま絶望。カリン役のバーグマンは「階級が違うのよ」「お金がいるのよ」などと、わがまま女性の本領を発揮する。
島からの「脱出」を決意した身重の彼女の行く手を燃えさかる火山がさえぎる。「神よ、私に勇気を」と叫ぶカリン。火山は人生の障害の意か。戦災の傷跡が深い欧州のイタリアと希望の新大陸アメリカを分かつ火山と読める。
満足のいかない現状からの「脱出」(収容所と火山島から)がテーマのような気がする。カリンは火山を乗り越えるのか、あきらめて夫の待つ漁村に戻るのか・・・。
バーグマンはこの映画をきっかけにロッセリーニ監督と結婚する。人生の決断という点で彼女の実生活と重なっている。
・・・・イングリッド・バーグマン大好き~~~。