Monday, January 28, 2008

ロートレック展 

今日は東京・赤阪のサントリー美術館へ。
開館記念特別展「ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて」(Toulouse-Lautrec et la vie parisienne)で、19世紀末の花の都パリを楽しんだ。

意図的なのか、印象主義的な油彩ではいつも女性の肖像画が実物より美しくない。
特に娼婦や踊り子たちは、生活感に溢れ、でっぷりと太っていて顔も醜く描かれているものが中心。
特徴を強調して生々しく描いているのかもしれないけれど、描かれた女性はあまり嬉しくないかもと思った。
やはりポスター作品がよかった♪
雰囲気も好きだし、黒猫、影、黒い服など、黒の使い方がとてもいい。
浮世絵の技法などの影響が見られるということで、喜多川歌麿の絵も飾ってあった。 対比してよく観てみると、なるほどいろいろな発見がある!それにしても浮世絵はやっぱり素晴らしい。 もっと歌麿が見たかった。

松井守男展

銀座にあるシャネルのネクサス・ホールに松井守男展を観に行った。
「遺言」
松井氏は数年前にコルシカ島でお目にかかった時よりずっと若々しくてにこやかでとてもお元気そうだった。やっぱり島の生活は素敵なのだろうなと、豊かな自然やおいしい食べ物を想像した。

美しい色彩で魅せる作品が展示されていたけど、部屋の壁紙や敷物になりそうな程とにかく大きい。四季の4部作も思っていたより大きかった。

一方、奥には机上サイズのとても小さな作品たちが。
これをたくさんコピペしたら大きい作品ができてしまいそうだとつい考えてしまう。(^^;)      お気に入りの「紅海」
いい色だなぁ。。。だんだん絵が描きたくなってきた。

Sunday, January 27, 2008

とろろんパン

今日は長いもをたっぷり入れたパンを焼いた。粉にはそば粉ときな粉と黒ゴマを入れて、健康的なパンを目指す。
焼き上がりはふっくらしっとりで、素朴な味わい。おいしすぎる~!カマンベールパンを凌ぐかなりのヒット作だ♪

今週のワインはイタリア、チリと続いたので、スペインワインに。エクストレマドゥラ州の地酒(Vino de la Tierra de Extremadura)でテンプラニーリョ(Tempranillo)100%のヴィ-ニャ・サンタ・マリーナのセルトゥスViña Santa Marina "Seltus"(2004)を試した。
店長一押しのお勧め品になっていたけれど、前回買った『神の雫』で絶賛&お勧めの仏ワインがかなりがっかりだったので、殆ど期待していなかった。でも、テンプラニーリョはあまり飲む機会がなかったし・・・と、お試しで購入。

コルクを抜いたところでいい香り♪果実味の濃い甘い香りで、軽めだけど繊細でおいしい。アロマ効果とシンプルさで飲みやすく、後からスパイシーさも加わった。チリのヴィニャ・マイポ・カルメネール(2006)に次ぐコストパフォーマンスだ。
きのことポルチーニのトルテリーニとブロッコリーとツナのショートパスタを合わせた。組み合わせも良かったし、今回はパンがかなりいい出来だったので、ワインがとてもおいしかった♪今度はリオハのスペインワインを買ってみようと思った。

材料: 強力粉250g、そば粉10g、きなこ10g、長いも270g、イースト5g
黒糖8g、塩2g、黒ゴマ5gくらい  (焼き時間: 180度20分)

Saturday, January 19, 2008

カマンベールチーズのパン

おいしいパンとチーズはワインに合う♪
ということで、今日はワインに合うようにカマンベールチーズの入ったパンを焼いた。わざわざパンを焼くよりおいしいパン屋さんのバゲットとチーズをワインと一緒に食べる方がいいような気がする・・・とパンに入れる前のチーズも味見(チーズはとてもおいしい・・・)。

生地を捏ねた後、砂糖を入れ忘れているのに気づき、もう一度捏ね直し。ああ、やっぱりチーズだけで食べた方がよかったかも・・・と失敗の予感を抱きつつ、再度よく捏ねた後はしっかりと2度の発酵。
・・・その結果、大成功~♪ふかふかのパン生地に、とろりと溶けたカマンベールチーズ!高級レストランで出てきても違和感がないようなパンだ(たぶん)。ワインよりパンがおいしかった♪

材料:強力粉300g、塩2g、黒砂糖17g、イースト5g、ぬるま湯100cc、卵1個、
バター36g、カマンベールチーズ1個(100g) (焼き時間:180度20分)

Saturday, January 12, 2008

赤ワインとキャラウェイのパン

赤ワインとキャラウェイのパンを焼いた。
パン生地はほんのりワイン色で、ワインの味がするパンだ。
中に入ったキャラウェイが、プチプチした食感と香ばしく爽やかな風味を加えている。

レシピを見て、なんてワインに合いそうなパン!と、すぐに作りたくなりついに挑戦。
でも、ワインもパンもとてもおいしいフランスではあまり見かけなかったなぁ・・・

・・・ついに本日、その謎が解けた。
やっぱりワインを味わいながら、パンを食べる方がおいしいのだ。
☆そう言えば、チーズがおいしいフランスでは絶品チーズケーキがなかった。

材料: 強力粉300g、塩小さじ1、黒砂糖大さじ2弱、イースト小さじ2、赤ワイン250ml(煮詰めて190ml)、オリーブ油大さじ1・1/2、キャラウェイ15g、卵白(石澤清美氏のレシピ参考)

ワインのパンはあまりワインに合わなかったので、余りのワインを飲む為にさらにピザを焼いた。 マルゲリータと、マルゲリータとチキントマトカレーのハーフ&ハーフ。

Saturday, January 5, 2008

甘い泥

イスラエルのキブツを舞台にした映画『甘い泥』を観た。
アジア・フィルムフェスティバルの為にイスラエルとNHKが共同制作した作品。 舞台はイスラエル南部のキブツ、言語はヘブライ語で、とても思い出深い内容の映画だ。 厳格な共同体・キブツの生活での少年の葛藤もよく描かれていて、独特な雰囲気がとてもよかった。

イスラエルやユダヤの歴史を勉強していたらキブツにどうしても行きたくなって、初めてキブツで暮らしたのは1997年。2回目のイスラエルでいきなりの北部キブツ暮らし。度々テロのある地域に近く、イスラエル人の友人に危ないと言われたけれど、特に危険はなかった。

この映画の中のキブツは70年代なので、今のキブツとは様子が違う。子どもたちも最近は家族と暮らしていて、「子どもの家」には放課後や行事の時に集まるようになっている。キブツ内共同労働も減っているようだった。キブツの外に仕事を持つ人も多いし、外部からキブツに働きに来ている人や外国人ボランティアなども多い。いろいろなキブツに行ったけれど、この映画のように閉鎖的ではなかった。

それでも映画には、自分が暮らしたキブツを思い起こさせる場面がたくさんある。みんなで一緒に食堂に集まって行事をしたり、すぐ噂が広まったり、ボランティアの外国人女性に手を出すキブツの男性がいたり・・・。どこまでも青い空、一面に広がる緑、動物や果樹園――そんなイスラエルのキブツの雰囲気がよく描かれていた。

1910年に初めてキブツが出来てから、もうすぐ100年。キブツはイスラエル建国(1948年)の礎になったが、その役割は終焉を迎えている。今では、キブツの「甘い泥」に足を取られずに好きな暮らしが選べる。イスラエル自体も、「建国の父」たちの頃の理想的社会主義は影をひそめ、自由になっている。キブツ同様、イスラエルも時代と共に変わりつつあるのだ。