Wednesday, October 21, 2009

アフリカ的な写真たち

  ゆっくり進みそうな救急車↑
←ガソリンのないガソリンスタンド

「ノミちゃん」の彼は、去年の12月にルワンダから難民としてベルギーに来た。
片方の親は難民としてカナダに受け入れられ、片方は亡くなっていて、双子の妹も亡くなっていて、別の妹は国外に出られない…。ベルギーは、たまたま受け入れられたから来ただけで、フランスでもイギリスでもどこでもよかったみたい。ベルギー入国前は隣のコンゴやブルンジに避難したりしたみたいだけど、その前は普通に大学で化学を専攻していて、自然が美しいルワンダで友達や家族と写った写真を見せてくれた。(注:この写真ではない)
←ウォークマン

ベルギーまで来られるアフリカ人は恵まれているだろうけど、ひとりで生きていくのに疲れたりしないのかな。イスラム教に改宗したのも孤独感からかもしれない。もしかして、家族のいない一人ぼっちの難民をテロリストにする過激派に接近されたのかも…

…などなど勝手に怖いことを考えていたら、写真付きのメールが来た。アフリカ人の考え方はシンプルで、何でもあり。やっぱり、あり得なさそうなムスリムとキリスト教徒半々になるのもいいのか…。    プールのペンキ塗り中
      トヨタの新車
      道の真ん中に??
      バーの看板
つづりが??

Sunday, October 18, 2009

ぼくのノミちゃん

前菜: サーモンと小エビのサラダ  
メイン: シーフードのリゾット       @近所のホテルランチ

10月に入ってからはどこにも行かず論文だけに集中…
と思いながらも全然進まなくて、1日1ページどころか1行も書けないこともあり。
夜はオランダ語の学校でオランダ語疲れで、論文はフランス語なのでフランス語疲れ。そのうちじんましん出たり、眠ってしまったり、頭痛がしたりしてきた。

あまりに進まなくて、久し振りに移民の集まりで仲良しになったルワンダ人の友達と飲みに行った。近所だけどメールをたまにしてた程度で半年ぶりに再会。2週間後の昨日、また彼の自宅に招かれ、久し振りに他の人にも会って楽しかった。アフリカ系移民の人たち、やっぱりおもしろい。

彼のアパートはうちから徒歩15分位のトルコ移民地区で、その建物の住民はみんなルワンダ人らしい。彼はフランス料理のシェフを目指して専門学校に通っていて、夜はオランダ語の学校。
巻き寿司(ツナとウィンナー入り)を持って行ったら、…ムスリムだから(豚肉が入ってるので)食べられなかった。え~っ、ブルージュの教会に一緒に行った時、祈ってたくせに。クリスチャンとムスリム半々になったらしい(そんなのあり?)。その割にお酒は飲んでいいのか?(だから半々?)
さらに生モノは食べたことないから、肉も魚も貝も生は全て嫌い。(他のアフリカ人も火を通さないもの食べる習慣がないし、食べられない。)高級ホテルとか星付きレストランで働きたいみたいだけど、大丈夫なのかな。イスラーム系ホテルとか?

携帯の待ち受けにボブ・マーリーがいて、なつかしい~とのぞいたら、画面に「アッラーは偉大なり」とアラビア語で入っていてまたびっくり。彼はルワンダ語(母語)、フランス語、スワヒリ語、英語、リンガラ語を話して、ブリュッセルに来てからルワンダ人以外とは普段フランス語を使って、今はオランダ語を勉強しているのに、言語環境や言語教育がアイデンティティー形成に影響していない。非アラビア語話者の「欧州イスラーム」アイデンティティー?

それはともかく、飲みに行ってからMa puce(マ・ピュス=ぼくのノミちゃん)と呼ばれるようになった。これまでは(深い意味なしで)Ma chérie(マ・シェリ=ぼくの大切な人)と呼ばれていたので、それからノミになると急に気持ち悪くてそれもびっくり。絶対、蚤は嫌だ(→昨年のノミ事件)!!子どもや友人や恋人みんなに使う愛情のこもった呼び名らしいけど、「気持ち悪くて近寄りたくない」の例えに感じるからやめるよう言ったら「ノミは小さくて可愛いのに」と笑われた。
きっと恋人にはmon trésor(ぼくの宝物)とか mon coeur(ぼくの心)と呼びかけているに違いないけど、さすがにそれは無理だからノミにされても仕方ない?
それで、去年の恐怖のノミじんましん事件に比べたら論文じんましんなんて全く大したことなかったと気づいた。