Saturday, June 20, 2009

オランダ語の試験

ついに初めてのオランダ語の試験を受けた。

欧州共通参照枠に対応する初級レベル(学習時間120時間)。
初日は筆記試験(リスニング含む)2時間半ほど、2日目が口頭試問。聞き取り試験は、雑音がいっぱいの駅でのアナウンス(本当に駅で録音したみたいに音自体が聞き取りにくい。日本語でも分からないかも)とか、医者と患者の会話や友人同士の会話を聞いて答えるものなどなど。会話は長いし(全体的に長い)、しかも全て一度きりの放送なので難しかった。
書く試験は、招待状に返事を書く問題や、絵を見ながら一日の行動を記述したり、とにかくいろいろ書いた。読解は一番ましだったけれど、答えが記述式の試験なので活用やつづりも大変…。
口頭試問は、単に質問に答えるだけでなく、絵を見ながら説明したり、電話で予約を取ったり…。レベル高いしかなり疲れた…。

結論: 欧州共通参照枠のレベルは日本の語学試験よりずっと高い。特に聞く・話すが日本人にとってあり得ない内容。
そういえば、日本語能力試験の1級でも論述や口頭試問がないし、漢字も書くのではなく選択問題だった。かなり不公平だ。

Sunday, June 14, 2009

礼拝堂のレストラン

夜のグランプラスにて。
(市庁舎)

パリから素敵なご夫婦がいらしたので、夕食へおでかけ♪

2年前位に東京でお目にかかって以来だったので、嬉しくなってチェコレートを買いに行くことを思いつく。うちの近所には王室御用達のノイハウスがある。

でもパリからの電車が着くブリュッセルの南駅と、ブリュッセルからの電車が着くパリの北駅の両方にノイハウスがあるし、ゴディバもレオニダスもパリにある。ピエール・マルコリーニにしようと思ったら、これも2号店がパリにできたらしい…。悩んだ結果、パッション・ショコラ(Passion Chocorat)に行ってみた。 最初で最後かもしれないので自分の分も購入。かなりおいしかった♪  →Passion Chocorat

そしてサブロン地区へ。
もと14世紀の礼拝堂だったという伝統的フランス料理のレストラン、
Tour D'y voir。      映像はこちら→Tour D'y voir
パリといえばトゥールダルジャン、ブリュッセルといえばトゥールディヴォワール??

←アミューズ: えび&クリーム
以下、アントレ↓

メインは魚の盛り合わせ
デザートも盛り合わせ
+アペリティフ、白ワイン、赤ワインなどなどで食べ過ぎ&飲み過ぎになった。






贅沢すぎる一日だった。

Saturday, June 6, 2009

ベルギー離婚問題

先月の研究会以来、(学校の)「言語境界線」を越えてオランダ語のブリュッセル自由大学へ行っている。 もともとベルギーの教育での緊張要因は、フランス語とオランダ語の言語を巡る対立ではなく、カトリックと自由主義の対立だった。
 ルーヴァンカトリック大学(1425年設立)に対抗して、1834年にブリュッセル自由大学が設立された。

さらに言語対立のため大学も言語別に別れ、1968年にルーヴァンカトリック大学はフランス語部門が引っ越ししてフランス語(UCL: Université catholique de Louvain)とオランダ語(KUL: Katholieke Universiteit Leuven)に分裂。
翌69年にブリュッセル自由大学もフランス語(ULB: Université libre de Bruxelles)と、オランダ語(VUB: Vrije Universiteit Brussel)に分かれた。
・・・というわけで、ルーヴァンカトリック大学とブリュッセル自由大学はそれぞれフランス語とオランダ語の大学に分かれていて、セミナーなどは言語別なので海外の別の大学みたいな感じ。・・・最近はオランダ語とフランス語の間を行き来していて、 頭も混乱・・・。それぞれで研究相談したり、発表も2回した。
先月は、ベルギーのフランス語系大学共通のセミナーがリエージュ大学(ベルギー南部)であって、日本人アイデンティティーの構築について発表
     (→やっとセミナーも終わって、今年度は合計30単位認定。)
続いて今週は、オランダ語のブリュッセル自由大学の研究会でブリュッセルの言語教育政策についての発表。ここの先生に指導を受けたいけれど、伝統的カトリック&フランス語」自由主義&オランダ語」の大学離婚問題のため、難航している。
フランス語のブリュッセル自由大学に行って、ULBの先輩の公開口頭試問を聴いた。審査員の服装はガウンだけで少しカジュアル?ルーヴァンカトリック大学の時は、帽子つきの正装で、儀式的な雰囲気だった。帰りにUCLの先輩と、どっちの大学が大変か話した。自由大学の方が自由な研究が受け入れられるかも、とのこと。(?ほんとかは不明。)
言語別に見ると、フランス語とオランダ語の大学は違いがいろいろあって、離婚するのも無理はない思った。北部(オランダ語)や南部(フランス語)と違って、ブリュッセルには仏蘭両方の教育システムが別々に存在しているのでおもしろい