Thursday, November 27, 2008

ムール貝と白ワイン

フランスでよく買っていたけれど、ベルギーでは今回初めて購入のムール貝。
2キロ買って、昨日と今日2日連続でムール貝と白ワイン。

昨日は仏・ブルゴーニュの白、今日はイタリア。ローマに近いワインの産地カステッリ・ロマーニ(Castelli Romani)にある白ワインで有名なフラスカーティ(Frascati)のワイン(Cantina Cerguetta -Frascati Superiore D.O.C.)を見つけ、買ってみた。 フルーティでなめらか。少し後味に苦味が感じられるシンプルな味わいで飲みやすい。

ムール貝の白ワイン蒸し
材料: ムール貝、白ワイン、にんにく、ハーブ、にんじん、玉ねぎ、セロリ、胡椒、赤唐辛子

Saturday, November 22, 2008

大豆ハンバーグと南仏風いわしスープ

先週(18日)、ベルギーのビール会社「インベブ」が、「アンハイザー・ブッシュ・インベブ」に生まれ変わり、市場シェア25%で世界最大になった。 旧インベブ社の有名なアビイビール「レフ」(Leffe)4種類。↑

左から:レフ・9度 (Leffe 9)9%、レフ・トリプル(Leffe tripel)8.5%、レフ・ブラウン(Leffe bruin) 6.5%、レフ・ブロンド(Leffe blond)6.6%。 (  )はオランダ語名だけど、フランス語にしたとしても日本語の名前は日本風に英語読みのカタカナ表記でちょっと合わない。細かいけど。あれ、「9度」だけ日本語?すると「レフ茶色」? それとも「9度」でなくて、「レフ・ナイン」?よく分からないけど、味は複雑でなく意外にさっぱりした感じ。
近所のトルコ人地区にあるトルコ系スーパーでは、豆の種類が充実している。
そこで入手のオランダ産大豆で
おいしい大豆65%ハンバーグ
材料: 大豆&水(カップ1)、昆布、醤油(大さじ2弱)、牛・豚挽肉、玉葱みじん切り、パン粉、醤油、胡椒、ゴマ油、(和風のたれ)おろし生姜、だし汁(昆布・椎茸・いりこ)、みりん、片栗粉
今日のブリュッセルは、初雪(でも雪というよりみぞれ)。積もらないので写真に撮ってもよく分からないけど、暗くて寒そう?    ・・・寒いのでスープ。
← 南仏風いわしの煮込みスープ
ニース家庭料理風に再現。とてもおいしい最近のヒット作。
材料:いわし2匹、じゃがいも5個、玉葱1個、キャベツ4枚、ホールトマト缶、にんにく、オリーヴオイル、胡椒、プロバンスハーブ、ゲランド塩、ブイヨン、粉末しいたけ粉、ファルファッレ

Sunday, November 16, 2008

おいしい南フランス料理

薄暗くて肌寒いブリュッセルから 明るく暖かい南仏へ移動。

La Table Alziariで夕食。 →
4, rue François Zanin
06200 Nice

・・



山羊のチーズとサラダ
Chèvre chaud mesclun
      
バジルとトマトの生パスタ
Pates pistou tomate









pistou(ピストゥー)とは南フランスの方言で「バジル」のこと。
『料理百科事典』(柴田書店)には、「バジリコとニンニクをすりつぶし、オリーブ油を加えた緑色の南仏料理のスープの薬味」とある。 もちもちした生パスタににんにくとバジルの風味が染み込み、とてもおいしい。
鰯の詰め物料理(ファルシ) Sardines farcies
カラリとした軽い口当たり。詰め物と鰯がおいしいハーモニーを奏でていた。

ニース風干し鱈の煮込み Morue à la niçoise                気取らない地元料理。新鮮なオリーブ油とこしょうをふりかけていただく。至福の時。ワインもチーズもパンもおいしかった。さすがフランス。

Monday, November 10, 2008

プラザホテルの「水晶の夜」

11月9~10日は、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の始まりとされる「水晶の夜」(クリスタル・ナハト:Kristallnacht)の70周年だった。 ドイツ中でユダヤ人商店やシナゴークが襲撃された日で、水晶のように窓ガラスやシャンデリアが飛び散った様子から「クリスタル・ナハト」の呼び名が誕生したらしい。
ブリュッセルのプラザホテル(La Plaza Brussels) にて、お祝いの会。
まずはカクテルとシャンパン。そして白ワインと一緒にアントレはこれ。↓

Assiette Dégustation Cône (Gaspacho de Carottes, Tartares de Saumon, Asperges Vertes Sauvages, Boules de Foie Gras, Tartares de Ton)  (左から: にんじんのガスパチョ、鮭のタルタル、緑アスパラガス、フォアグラ団子、鮪のタルタル、バラの一輪挿し) 太いアスパラガスをはじめ、全て生け花風。写真は小さく見えるけど、試験管のような器はかなり大きく、すごいボリューム。タルタルも量が多いので、ここですでにおなかいっぱい。 Filet de Bar de Ligne à la Truffe Noire sous un lit Purée Mini Régumes et Pommes au Romarin (スズキのロースト 黒トリュフ、マッシュポテト添えと野菜の付け合わせ) 濃厚な香りのトリュフとマッシュポテトに挟まれたスズキは赤ワインによく合い、おいしすぎる。
Assiette Gourmande (デザートたっぷり盛り合わせ)

メイン料理と同じサイズの大きな皿で、全部で一人前。しかも一品毎に日本的には一人前サイズで、チョコレートなど超濃厚な味・・・。全部食べきれなかった。飲み過ぎ&食べ過ぎだったので、徒歩帰宅。

壁の落書き(ブリュッセルにて)→: L'onion fait la farce!(玉葱は詰め物料理の具なり) 

cf. ベルギー王国の標語:L'Union fait la force! (団結は力なり)

Saturday, November 8, 2008

イスラエルワインとプレッツェル

キリストが最後の晩餐で、「多くの人のために流すわたしの契約の血」であるとして以来、聖なる飲み物となった赤ワイン。
キリスト教ゆかりのイスラエル北部ガリラヤ湖に近いゴラン高原には、「ゴラン高原ワイナリー」がある。 イスラエルのワインは素晴らしい!! (正確には「イスラエル占領地ワイン」?)

久し振りのイスラエルワインとプレッツェル。
葡萄品種はメルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ベルドーの5種。おいしい~♪

Wednesday, November 5, 2008

米大統領選挙前夜祭

アメリカ大統領選挙の4日夜。
21時。「欧州の首都」ブリュッセルでは、「米大統領選の夜」(US Presidential Election Night)が開かれた。

会場は、欧州議会近くのルネッサンス・マリオットホテル(Renaissance Marriott Brussels Hotel)。
米国産ワインやアメリカ料理を楽しみながら、討論や選挙結果分析をする。合間に音楽の演奏も入り、パブなどでサッカーのワールドカップを観戦する雰囲気に似ている。
ハンバーガーをほおばり、ビールを片手にロックコンサートに興じ、討論に耳を傾ける参加者。会場はまさに立錐の余地もなく、ラッシュアワーのよう。

米ドラマ24(Twenty-Four)のパーマー大統領の影響か、圧倒的にオバマ氏支持者が多かった気がした。暗殺未遂の人も逮捕されたし、「初の黒人大統領誕生」はまさにドラマ風。・・・『24-トゥエンティー・フォー』の続きが見たい。『プリズン・ブレイク』と『デスパレートな妻たち』も。

Sunday, November 2, 2008

消えたカルカッタとベートーヴェン

さらにカタカナ表記問題の続き。(3)

結論: オランダ語のVのカタカナ表記は、「フ」ではなく「ヴ」だ。
オランダ語とは関係ないけど、インドの「カルカッタ」も、今では「コルカタ」(Kolkata, কলকাতা)に変わっていた。家にある2000年発行の世界地図帳では「カルカッタ」がまだ存在している。

日本では、いつの間にか新聞やNHKなど権威のある人や団体が勝手に新しい表記を作って、それを突然変更して定着させている。オランダ語のVを「フ」と表記するのも同様だ。正確には「ヴ」であるべきなのに。
この件に関して、ドイツ語ご専門の先生からご教示のメールを頂いた。(以下引用)
「問題の件、最近、日本では、殊にテレビの影響で、発音が変わって来ているように見受けます。それが、必ずしも正しくはないので、ジャーナリズムと学界は別、と割り切る必要があるでしょうね。仰るとおり、オランダ語の 'v' の発音は [v] です。カタカナ表記すれば[ブ]、より適切には[ヴ]です。」・・やっと納得できた。

Vermeerの発音に関しては 、「発音辞典(ドイツ語版)は明瞭に[オランダ語ではヴェルメールとされているそうだ。
さらに、Beethoven「ベートーヴェン」は、ドイツ語読みで「ベート・ホーフェン」(正式)、あるいは「ベートーフェン」。でも、彼の名前はオランダ語系なので、原語風に「べートーヴェン」が正しいとのこと(詳しくはこちら)。勉強になりました。

改めてしっかりとオランダ語辞書と語学参考書を調べると、オランダ語のvの発音記号はどれも[v]で、説明には「フランス語のvと同じ発音」とある。そうすると、やはりv のカタカナ表記は「ヴ」が発音に近いといえる。
しかし例外として、「t, k, f,s, ch, p, g, b,dの後に来る場合の発音は[f]に変わるともあるVincent van Goghの場合、「ヴィンセント・ファン・ホーフ」と聞こえるのは合っていたことになる。つまり、名字だけ読む場合は「ヴァン・・・」で、姓名では「ヴィンセント・ファン・・・」の発音になるらしい。
改めてまとめ: オランダ語のvをカタカナ表記にすると「ヴ」が近い。(それが時には「フ」のように聞こえることがある。)
「フランデレン」や「フラームス・ベラング」は一般に知られていないし「フェルメール」ほど定着していないので、「フ」は「ヴ」または「ブ」の表記どちらでもよさそう。
論文や新聞・テレビでは、vを「フ」にする傾向がある(外務省や観光局なども)。オランダ語のv は 「ヴ」または「ブ」にしても大丈夫
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ベルギー北部(オランダ語圏)のヴラーンデレン(Vlaanderen)・フランデレンには、フランス語由来の呼び名「フラマン語」(flamand)や「フランドル地方」(Flandre)もある。英語のフランダースも有名だし、どれでもいいと思う。
カタカナ表記変更といえば、最近ではマイクロソフト社が、「コンピュータ」を「コンピューター」、「ブラウザ」を「ブラウザー」に・・・など、長音カタカナ表記を変更したばかりだ(マイクロソフト社プレス・リリースによる)。説明→ PC Watch