Wednesday, February 20, 2008

映画に愛を込めて アメリカの夜

フランソワ・トリュフォーは一番好きなフランス人映画監督だ。

『映画に愛を込めて アメリカの夜』には、トリュフォー監督が監督として出演している。映画の中で映画撮影をしている映画だ。映画撮影の裏側が覗けて、とても興味深い内容でおもしろい。

撮影しているのは、夫の父親と恋に落ちる女性をめぐる作品『パメラを紹介します』(Je vous présente Paméla)。 その舞台裏でも出演者やスタッフたちが妊娠したり駆け落ちしたり、様々なトラブルが続出する。 ・・・現実も映画も似ている。

「アメリカの夜」というのは特殊フィルターをつけて昼間に美しい夜の場面を撮る映画技術らしい。 映画は技術や演技で「真実」のように撮影しているけれど、現実に起こっていることや真実も「映画」にしたい。トリュフォー監督の「映画への愛」が映画になったいい作品だと思った。

La Nuit américaine de François Truffaut (1973)
Ciné-Club
Site filmographique

Tuesday, February 12, 2008

マクロビオティック料理と和食

肉・砂糖・卵・牛乳を使わない料理法「マクロビオティック」に挑戦。
バター、チーズ、乳製品も使ってはいけないというので、完全実施は不可能 だけど、一度作ってみたかった♪

普段からマーガリン・上白糖・牛乳はバター・黒糖・豆乳で代用しているし、白米ではなく玄米や雑穀を中心にという点も賛同する。しかし、チーズがダメなのは無理だし、卵の入らないケーキ?肉のない肉料理??…果たしておいしいのだろうか???
まずは、黒パン。 適当な配合を考えて、ヘルシーで軽めにしてみた。
材料: 強力粉230g、全粒粉110g、ライ麦粉60g 、はちみつ、ゲランド塩、ぬるま湯、オリーブ油少々 ・・・・・・・・チーズやスープに合う♪
(←以下、レシピはこちらの本から。)
◎ かぼちゃのスープ
かぼちゃ、水、豆乳、塩
 ベジバーグ 
木綿豆腐、玉葱、れんこん、ごぼう、長いも、玄米ご飯、醤油、ナツメッグ、塩・胡椒、地粉、パン粉、くず粉、酒、ごま油

レシピに忠実に作ったけれど、とても手間がかかるし、味はいまひとつ。れんこん・ごぼう・長いもなどおいしい食材ばかりなので、玄米チャーハンにするか野菜だけでシンプルに炒めて食べた方がよかった…。長いも・玄米・3種類の粉で無理やり具をまとめている感じで、食感もあまり好きではなかった。  ・・・かなりがっかりだった。

マクロビオティックはアルコールも控えないといけない!
でもこのワインはとてもおいしかった。
オーストラリアの「ジェィコブズクリーク シラーズ・カベルネ」。重めなのにお手頃価格だ。
チーズとナッツとプレッツェルを一緒に食べ、たくさん飲んだ。

マクロビオティックからだんだん遠ざかってきた…。

さらに翌日は、和食の会♪
(写真写りが悪過ぎだけれど実物はもっとおいしそう)
鴨葱そば、五目炊き込み御飯、きんぴら、漬物、サラダなど和食たくさん。すごくおいしかったので食べ過ぎになった・・・。ごちそうさま♪

めずらしくカヴァを飲んだ。
「ドゥシェ・シュバリエ ドライ」。やや甘口で食前酒になりそうな柔らかめの口当たりだ。

・・・やはりマクロビオティックは無理だった。

Friday, February 8, 2008

タンゲーラ (タンゴに生きる女)

渋谷のBunkamura オーチャードホールで
アルゼンチンタンゴのミュージカル
『タンゲーラ』(Tanguera)を観た。

『ムーラン・ルージュ』のアルゼンチン版のような、ブエノスアイレスを舞台に繰り広げられる恋物語だ。
タンゴ音楽と踊りと歌でいろいろな場面が表現され、どの登場人物もくるくると巧みな足さばきでタンゴを踊りだす。


暗黒街のマフィア役がかっこいいと思ったら、「類い稀なるテクニックを併せ持つ素晴らしいダンサー」のオスカル・マルチネス・ペイ。なるほど、世界的ダンサーらしい貫禄だった。タンゴは、女性よりも男性が大変そうだ。
ホールでもらったちらしの中に「マリア・パへス舞踊団」のフラメンコ公演の案内があった。とてもよさそうだ・・・。





フラメンコもタンゴも音楽がとてもいいし観るだけで満喫できるけれど、踊ったらもっと楽しそう♪
帰宅後、翌日の朝からYO-YO MAのタンゴ♪♪
やっぱり聴くだけでも楽しめる。

タンゲーラ公式HP

Tuesday, February 5, 2008

くるみといちじくのパン・ドゥ・カンパーニュ

くるみといちじくのパン・ドゥ・カンパーニュを焼いた。
甘い干しいちじくとくるみの組み合わせは、素朴で重めの田舎パンによく合い、とてもおいしい。
材料: 強力粉200g、全粒粉100g、イースト3g、塩2g、黒糖10g、ぬるま湯190ml、くるみ60g、干しいちじく70g
(180度30分*大→40~50
チーズも買って、セリェール・ピニョール(Celler Piñol)のラッチ・デ・ライム(Raig de Raïm 2006 DO Terra Alta)を飲んだ。
パーカー氏が「驚くほどの価値」なので「ケース買いすべき」と絶賛したワイン生産者だ。
ぶどうはガルナッチャ、シラー、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンで、果実味豊かでとても甘くていい香り。程よい酸味・スパイス・タンニンでおいしい。ラム酒とブランデーを多めに入れて作ったバナナケーキにも合った。

Raig de Raïm 2006 Celler Piñol,
Deminación de Origen Terra Alta
Vino tinto de garnacha, syrah, cabernet y merlot, madurado unos 4 meses en barricas de roble francés y americano. Bonito color cereza, con aromas intensos a frutas rojas bien maduras. Elligero toque de barrica le confiere un atractivo paso en boca. Muy sabroso y goloso.

Saturday, February 2, 2008

ぶどう品種飲み比べ

葡萄品種をフランスワインで飲み比べた。
左から、ピノ・ノワール(ブルゴーニュ)、シラー(イル・ラ・フォレ)、カベルネ・ソーヴィニヨン(レ・タンヌ トラディション)。透明感のある赤褐色のピノ・ノワールは酸が強く、野いちごのような香り。シラーはどっしりとした味わい。最後の方でスパイシーな刺激が残る。カベルネ・ソーヴィニヨンは黒い果実の香りが濃厚。

←ピノ・ノワール(左)に比べ、
カベルネ・ソーヴィニヨン(真ん中)と
シラー(右)は違いが分かりにくい。
シラーが一番おいしかった♪

白ワインは、ソーヴィィニヨン・ブラン(レ・タンヌ トラディション)とシャルドネ(イル・ラ・フォルジュ)。
すっきりとしたソーヴィニヨン・ブランは水炊きやレモン風味のカルパッチョに合いそう。一方、洋ナシの香りがするシャルドネ。味も濃い目なので、ごましゃぶや鶏のクリーム煮と相性が良いと思う。
…それぞれおいしかったけれど、比べているうちに飲み過ぎになった。

Friday, February 1, 2008

ジョルジュ・バルビエと香水瓶

銀座にあるハウスオブシセイドウ(House of Shiseido)の「香りと恋心 バルビエのイラストレーションと香水瓶 展」に行った。

アールデコ様式で有名なジョルジュ・バルビエ(George Barbier)氏のイラスト。
日本趣味と中国趣味のモダンな雰囲気で、繊細でとてもおしゃれ♪
ガラス工芸家ルネ・ラリックとバカラ社の20世紀初頭の香水瓶も展示してあった。そして、大正期から最近までの資生堂の香水。
バカラ製では、ゲランの「ミツコ」の瓶があった。今も昔と同じデザインでおしゃれだ。ディオールの「ミス・ディオール」やランコムの「トレゾァ」のひと昔前のタイプ、それにもっと古い見たことのない形のものがあった。
香水が日本に輸入されたのは1899年(明治10年)だそうだ。
資生堂の昔の香水瓶はクラッシックな感じでかわいい。一方、最新作「ZEN」は海外向けで、瓶も独特の形だ。宇宙で咲いたバラ(スペース・ローズ)が使われているらしい。日本風だ。
資生堂の大正期の香水の複製版も試してみた。着物に合いそうな控えめな感じ。すでにこの頃から「和の香り」だった。