Monday, December 15, 2008

論文公開口頭試問

ベルギー仏語圏のルーヴァン・カトリック大学で 博士号を取るまでに4つの関門がある。(日本語は適当)
1.l'admission
(登録許可)
2.la confirmation
(論文提出資格審査)
3.la défense privée
(口頭試問)
4.la soutenance (défense) publique
(公開口頭試問)

*普通、1の前に仮登録の許可を得てから登録許可願いを出すことが多い。

今日は、初めて博士論文最終の関門、公開口頭試問を見に行った。14時30分から3時間。 観客は40名程はいる(多い!)。

博士のガウンを纏った審査委員5名と司会の先生が入ってくると、室内は緊張感に包まれた。初めに20分論文発表の後、長~~い質疑応答。審査員が10~15分くらい話し、指摘をしたり所見を加えたりで、何が質問なのか分かりにくい。長い話の中に6つ質問を入れた審査員もいて、隣の仏語母語ベルギー人のおじさん(発表者の親戚関係)も時々質問内容がよく分からなかったと言っていた。教授の使う単語に難解なものが多いらしい。聞いているだけでも疲れ、とにかく大変そう・・・。

内容は、ブリュッセルの学校教育現場でのモロッコ系移民の社会言語学的分析。ブリュッセルは、オランダ語とフランス語の共同体それぞれ2種類の教育システムがあり、制度的なバイリンガル教育は法律で禁じられている。論文は、仏語系と蘭語系それぞれの学校での参与的観察に基づいた研究だ。
帰りにおじさんが、「あなたも3年後にはあそこで発表だね」と励まし(脅し?)のことばをかけてくれた。想像できないほど怖すぎる。

Une ethnographie sociolinguistique de deux classes multiculturelles à Bruxelles (Promoteurs : Prs L. Beheydt, M.Francard) Thèse doctorale en philosophie et lettres (langues et lettres) Présenté par : Karolien Declercq

4 comments:

Anonymous said...

う~っ!!!
こんな難問に立ち向かってるちこさんって凄過ぎ???

私も仕事で難問に立ち向かってると
おもっていたけど、まだまだ甘いのかも???

三年後には。。。。
う~っ!!!

誰かワインを!!!!

よしちこ said...

miyoさま、コメント有り難うございます。
いえ、「これから」立ち向かうところです(笑)。
先はずーーっと長いです…。

会場に着くと、すでにシャンパーニュとグラスが横に用意されていて、合格したらうれしいけど、不合格になったら寂しい会だなぁと想像しました。さらに自分の時には、誰も来なくて何も用意されていない気がします。^^;
お仕事の方がずっとずっと大変です!

Anonymous said...

合格のシャンパン
きっと美味しいでしょうね。。。

でも、もし不合格でも
立ち向かったことに乾杯ですね。

そして、もし、そこには誰もいなくっても
みんなちこさんを想っているから
家に帰ってワインを飲めば全て良し!!!

ちこさん、頑張って、ね。

よしちこ said...

(>_<)miyoさま~~、暖かいコメント有り難うございます。。。よく聞いてみれば、最後の口頭試問よりその前の口頭試問が難関で、そちらで(あるいはその前に)落とされるそうです。やはりそちらはシャンパンなしで挑むようです(笑)。