Wednesday, January 7, 2009

「東アジア共同体」を読む

「東アジア共同体」・・・・。

年末年始に取り組んでいた論文のためにず~~~っと調べていた。

どうやら学者や政治家の間では「東アジア共同体」構想がかなり進んでいるようだ。


疑わしく思いながらも、多文化共生の観点から論文を書いた。一方、調べれば調べるほどに疑問も沸き、だんだん分からなくなってきた。

東アジア共同体評議会(HP)、「東アジア共同体と日本」、「「東アジア共同体」と日中協力」(『アジア研究』)、「東アジア共同体への疑問」(『産経新聞』)、 
中国主導で徘徊する「東アジア共同体」という妖怪」(日経BP)  

「東アジア共同体」の幻想と猛毒 を読んでいると、もう日・中・韓が共同体を作るなんて無理かも、と思えてくる。この記事のあったブログは「中韓を知りすぎた男」。
特に外務省や日教組に関して---国際社会の地位を保つための巨額ODAばらまき反対や反日教育問題の記事など・・・多くに共感した。

結論: 「東アジア共同体」実現は、EUのようには無理。??

4 comments:

Unknown said...

これは是非ともコメントを付けなければなりませんね。大問題でしょう、が、それだけに少し考える余裕を下さい。

ただ一つ申しますと、「東アジア共同体」実現はEU のようには無理、という、あなたの意見には同感です。いずれ精しく。

よしちこ said...

TENGUさま、コメント有り難うございます。

それにしても難しい問題だと改めて思いました。戦後の日本の教育や外交にも多くを考えさせられます。TENGUさんと議論するには非常に興味深い話題ですね。

Unknown said...

さしあたり、EUと「東アジア共同体」の差異については、次の二点を注視する必要があると思います。

ヨーロッパには中世初期から「ヨーロッパ統一体」の思想があること。ヨーロッパの敵は、トルコ、イスラム、スラブで、西欧諸国は、根は同一種族であること。「神聖ローマ帝国」の思想も、その現れの一つ。

一方、アジアには、前大戦時、緒戦の戦勝期に打ち出された「大東亜共栄圏」のトラウマがあること。これは日本が「盟主」となって、東アジア諸国を植民地、属国として勢力下に収めようとするもの。中国が、今ならこれを許すはずがない。

だからといって、中国が中心で、日本がその傘下に置かれることには、日本のみならず、アメリカも反対。結局、アジア共同体の観念は、米中大戦を覚悟しなければ駄目。そんなことは誰も望まないはず。

以上、私見ですが...含みあり。

よしちこ said...

TENGUさま、コメント有り難うございます。

ご指摘の件、大きな問題ですね。
中国や韓国と日本との関係は、
フランス・ドイツの和解よりずっと難しいと思います。

たぬきさんにまだコメント残せず、残念です。
いい写真ですね。