Thursday, February 26, 2009

コンゴとゴリラ

最近、論文用に調べているのは、移民問題について。
ブリュッセルの外国人の割合は住民の26.3%、ベルギー全体では8.2%(2004年)。

EUの影響で増えた欧州人たちと、戦後の政府移民政策の影響で、イタリア系、モロッコ系、トルコ系移民が多い。植民地政策のため、アフリカ系移民(特にコンゴ人)もいる。

ベルギーに来て以来気になっていたコンゴ人・・・。
コンゴのイメージは、内戦とジャングル(エボラ出血熱とかゴリラ・・・)。
ゴリラたちとジャングルで戦うマイケル・クライトン原作の映画『コンゴ』の印象と、熱帯性気候の伝染病や内戦で大変な、危険な国というステレオタイプしかなかった。

ついに、セミナーでコンゴ人の先輩と知り合いになった。いろいろと話すうちに、お互い徒歩5分程の近所に住んでいることが分かり、さらにびっくり。
ゴリラ以外のコンゴ理解が深まるかもしれない。

日本では、外国人数は2,152,972人で人口の1.69%(法務省2008年)。
中国や韓国などアジアからの74.5%とブラジルなど南米からの18.3%を合わせると、全体の92.8%になる。 
ゴリラは動物園で見られても、コンゴ人と仲良くなる機会は少なそうだ。

5 comments:

Unknown said...

ゴリラの写真が見出しで、びっくり!
ゴリラ語の勉強も始めたのかと思いました。

なるほど、歴史上、フランドル地帯とアフリカの関連は、人と物質の両面で、考察すべきものを持っているでしょうね。

世界がグローバル化すると、心配事の範囲も広がりますよ。事象は違うかもしれませんが、問題は日本も同じかも知れません。

よしちこ said...

TENGUさま、コメント有り難うございます。

後半のおことば、おっしゃる通りですね。
ベルギーの東部に面積が国土の3%以下のドイツ語圏があるのですが、ドイツに支配された歴史があったのに、和解して協力体制を築いています。日本と韓国/中国の関係とは全然違うと思いました。
中韓の日本への態度や、日本の過去の対応と考え方がドイツとは違うので、同じようにはいかないと思います。

よしちこ said...

ところで、コンゴは「コンゴ民主共和国」と「コンゴ共和国」の2つがあって、エボラ出血熱やジャングルやゴリラで有名な方はコンゴ共和国です。
ベルギーの植民地はコンゴ民主共和国の方なので、様子が違うかもしれません。でも、どちらも戦争で大変だし、間違いやすい。名前も紛らわしい…。

Unknown said...

ところでこのゴリラ、アップして良く見ると、なんだか、もの悲しげな瞳をしていますね。
ヨーロッパに居るコンゴ人と同じ?
あれを思い、これを思い、ほんとは、とっても寂しいのでは...

よしちこ said...

TENGUさま
本当ですね、何だか瞳が寂しそうな…、
何かを訴えているようにも感じますね。
ちなみにコンゴ人の先輩によると、コンゴの人たちは体を動かしたり(踊ったり)、パーティーをしたり、商売を始めたりするのが好きな活動的な人たちだそうです。