
アントワープ大学で
ベルギー応用言語学会があった。
ブリュッセルから40分程度でアントワープ(アントウェルペン)なのに、看板も道路表示もオランダ語ばかりで外国に来たように雰囲気が違う。大学は修道院が改装されていて、とても感じがいい。
この学会では
オランダ語、フランス語、英語、ドイツ語の4言語で研究発表ができる。同じテーマのグループでも言語がいろいろ。中でも感心したのは、パワーポイントがフランス語でオランダ語の口頭発表とか、英語とフランス語が両方書かれた画面を映してオランダ語で説明していた人がいたこと。
個人発表では、オランダ語母語の人がオランダ語発表でも、それに対する質問をフランス語でしてもいいし、それに英語で答えてもいい。司会の先生は英語、フランス語、オランダ語を使い分けていた。
日本だったら言語別に分かれたり同時通訳付きになったり、日本人が多数の日本での会議なのに全て英語でとかになりそう…。多言語会議は無理。
今回、めでたくアクセプトされたのでフランス語で発表してきた。
内容は、日本の言語教育とアイデンティティについて。
基調講演と同じ、マイクもある立派な部屋で、間違って画面を1つ飛ばしてしまった他はまぁなんとか無事に終わった。ものすごく疲れた・・・。
レセプションで、大学で教えているオランダ語母語のベルギー人にまたベルギーオランダ語の発音を訊いてみた(笑)。すでにオランダ人やベルギー人に何度も訊いているけれど、また「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」の発音と「ヴランデレン」(Vlaanderen)と「ヴラームス」(vlaams)。
その人の解説でもやっぱり、/V/は「ヴ」だった。
特に語頭に来た時は「ヴ」で、文中、例えばtの後など少し「フ」みたいに弱くなる。
無理にカタカナで書いてみると「ヴィンセント・ファン・ゴッホ」みたいな感じ。
でも「名字だけだったらヴァン・ゴッホだよ」と言われた。
カタカナ表記は「ヴ」でも「フ」でもどっちでもいいけど、オランダ語の発音は難しい。
(→ 結局、いつも同じ結論)
アントワープだからついにオランダ語が役立つかと思ったけど、受付で話した以外は外国から来ている人が多かったので会話は全て英語だった。
→ ベルギー応用言語学会(Association Belge de Linguistique appliquée/
Belgische Vereniging voor Toegepaste Taalkunde)