Monday, November 26, 2007

パフューム ある人殺しの物語

『パフューム』は今年一番楽しみにしていた映画だった。舞台は18世紀のパリと 香水発祥の地・南仏グラース。期待が大きかったのは、そんな舞台で天才調香師が殺人を重ねるという、パトリック・ジュースキントの世界的ベストセラー作品だったからだ。仏語版のLe Parfumを読んでいる途中だけど、フランス語の香りの表現が難しくて時間がかかっていたので、つい映画を観てしまった。(>_<)

「究極の香りが誘う未曾有の衝撃に、世界はひれ伏す。」とあった通り、本当に皆が「ひれ伏す」場面はかなり驚き。でも、あんなに離れている大勢の群衆全員に香りが届くのか?有り得ない!究極の香りを作っているところまではとてもよかったのに・・・。期待しすぎていたのでがっかりだったけれど、最後はパリに戻ってまぁ納得がいったし、全体的なストーリーはよかった。ベルリンフィルの音楽と18世紀の雰囲気、美しい香水の瓶、グラースの花々なども楽しめた。なにより、香水作りは楽しい♪と、ついグルヌイユに共感して、彼の香水に魅了されてしまう。 彼の求めていた香りは、「愛される香り」。魅力的で恐ろしい。

公式サイトはこちら       グラースで調合した香水  

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