パキスタンが揺れている。政治的生き残りを狙うムシャラフ大統領が事実上の戒厳令に相当する非常事態宣言を発令したからだ。ブット元首相ら野党陣営は反ムシャラフで結束を強めている。
キーワードは「テロとの戦い」と民主主義だ。ムシャラフ大統領は自らの軍参謀総長兼任に批判的で、イスラム原理主義勢力に甘い最高裁を非難、「パキスタンは民主主義の準備ができていない」と強硬措置を正当化する。
だが、警察・治安部隊を総動員して何百人もの法曹家を拘束する一方、「パキスタン政権のテロとの戦いが手薄になっている」との指摘もある。いずれにしろ、国民の不満と反発に拍車をかけ、イスラム原理主義勢力を利する形となるのは間違いない。
キーワードは「テロとの戦い」と民主主義だ。ムシャラフ大統領は自らの軍参謀総長兼任に批判的で、イスラム原理主義勢力に甘い最高裁を非難、「パキスタンは民主主義の準備ができていない」と強硬措置を正当化する。
だが、警察・治安部隊を総動員して何百人もの法曹家を拘束する一方、「パキスタン政権のテロとの戦いが手薄になっている」との指摘もある。いずれにしろ、国民の不満と反発に拍車をかけ、イスラム原理主義勢力を利する形となるのは間違いない。
そんなパキスタン(5年前だが)を舞台にした映画「マイティ・ハート 愛と絆」の試写会に出かけた。カラチの混沌の中、原理主義指導者を追って誘拐された米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのダニエル・パール記者、夫の救出に全力を尽す妻のマリアンヌ記者と仲間たち・・・
当時、アフガニスタン、パキスタンで見聞きした事件を追体験させてもらった。日本人にとっても他人事ではない。イランでは日本人学生が誘拐され1カ月以上がたった。イラクで複数の日本人が人質となったのは記憶に新しい。
映画の題名にあるように、本当の「テロとの戦い」とは、テロで最愛の人を失っても「くじけない心」を持ち続けることなのだと思う。そして、人間の強さを支えるのはその人への無限の「愛」と、仲間との「絆」なのだ。
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